さて今回は都内を御朱印めぐりましょうかと。
都内はそれこそ山のように神社仏閣があるので、回ろうと思えばいくらでも回れますが、数を集めるだけが御朱印めぐりではないので、ピンポイントで行ってみようかなと思うところを。
まずは京急久里浜を京急で出発。
都内巡ろうというのに車で行くほど間抜けではございませぬ。
無敵のワイルドカードを入手いたしました。
JR、都営地下鉄、東京メトロ、都バス、都電、日暮里舎人ライナーなど一日に限り地図の範囲で乗り放題という「東京フリーきっぷ」。
こいつで都内を回ります。
まずは品川でこのきっぷを入手してJRで新橋へ。
新橋には「烏森口」ってのがありまして、「なんだ飲み屋のある方ね」なんて人も多いんじゃないかと思いますがこっちの裏手にこじんまりした神社があります。
これが烏森神社。
スパゲッティのパンチョが入ってるビルの裏手というか、案外ここに神社があること知らないで新橋を使ってる人いるんじゃないかなってところ。
こちらに参拝。
ここの御朱印は凄くて
フルカラーな上におまけまでついてくるんですわ。
御朱印集めをしている人には大変人気で、数時間待ちになることもあるそうですが、ははぁ、人気が出るのもわかるなぁ。
烏森神社で御朱印をいただいたあと、JRではなく地下鉄銀座線で神田へ。
なぜ地下鉄かというと、次の目標の出口は銀座線でないと出られない出口だから。
神田駅須田町口といいまして、実はこの出口からすぐのところに一時期勤めていたもんで、よく知ってる出口なんですな。
昔は左側に枯れた商店が並んでたんですが、出口は整備され、今商店のあった場所はプレートで覆われてしまっています。
ここを出て秋葉原に向かい、万世橋を渡って川沿いを暫くいったあと昌平橋近くで曲がっていくと、あるアニメ見てた人にはおなじみの階段が。
そして、この階段を上がったところが神田明神です。
まぁ、わかってはいたけど、このアニメで随分参拝客増えたんでしょうな(笑)
俺もひっそり好きですけども。
御朱印もいただきましたが、目の前ではなく預かって書いていただくところで、どうも人間の手で書いたようには見えないので、ここももしかしたらスタンプなのかな。
みこしーがかわいいです。
さて、ここで御朱印をやろうなんて人に一応の蘊蓄を。
妻に言われて知ったんですが
私はこの直前に成田山に参拝して御朱印を頂いているわけですが(前回のブログ参照)、実はこの神田明神にはタブーがありまして、それはこういうもの。
「神田明神を崇敬する者は成田山新勝寺を参拝してはいけない」
どういうことかというと、この成田山は平将門公の呪いを鎮めるため将門公を祀っているため、Wikiによるとこれは
「朝廷に対して叛乱を起した平将門を討伐するため、僧・寛朝を神護寺護摩堂の空海作といわれる不動明王像と供に現在の成田山新勝寺へ使わせ乱の鎮圧のため動護摩の儀式を行わせた、即ち、新勝寺参拝は将門を苦しめる事となるため。」
ということらしく、同じく将門を祀る築土神社にも同様のタブーがあるそうです。
なんでも
「成田山へ参詣するならば、道中に必ず災いが起こる」
とさえ言われておりまして…。
ええと、同じ御朱印帖に神田明神と成田山が同居してるんですがどうしましょう。
いわゆるイスラム諸国と同じ感覚で、イスラエルの入国印がパスポートにあると入国が認められないために、「中東を回るときにイスラエルを最後にする」っていうのがありますが、私の場合先に成田山に行ってるのでセーフですよね?ね?
これは個人的な忠告で何の根拠もありませんが
「両方回るなら成田山に先に行きましょう」
(これで呪いを回避できるかどうかの根拠はありませんが)
呪いは怖いですが、同じ御朱印帖に安倍晴明もいらっしゃるので、すんません、なんとかお願いします…(神頼み)
神田明神から歩いて小川町駅まで移動、地下鉄新宿線で今度は九段下へ。
まぁ、何かと物議を醸してるあそこです。
"YASUKUNI"で外国人にも通じるあの靖国神社。
A級戦犯をも合祀してることでいろいろ問題になってますが、そういう話題とは別にこの神社にはもうひとつ我々に密接につながる役割を持っています。
それがこれ。
桜の標本木といいまして、気象庁が桜の開花予報に使ってるものです。
この桜が咲くと、「東京で桜が開花」ってことになるわけですね。
御朱印もいただきました。
靖国から今度は神保町で乗り換えますので、神保町で一端おりましてお食事に。
私はカレーの街よこすか市民でございますので、あくまで「都内なら」という枕詞を付けての称賛ですが、都内で喰うなら個人的に間違いなく3本の指に入るカレー屋、ボンディに。
もうここ20年くらい前から行ってる気がするんだけど、いまだに大盛りを食べたことがなかったので、今日は大盛りを…と。
あいかわらず大変美味しいのですが…ちょっと予想以上にボリュームがありました…。
神保町から三田線に乗り換えて巣鴨へ移動、そう、あそこです。
いわゆる「おばあちゃんの原宿」巣鴨とげぬき地蔵通り。
御朱印めぐりなどしてますと、小銭がとても大量に必要になります。
お賽銭を入れて、御朱印はたいてい300円くらいなので、なにせお納めするものだからお釣りを貰うのもなんとなく気がひける。
小銭はいまどきのウオレットに入れるにはあまり向かない…。
そんなわけで、この街なら各種手に入る日本人の英知
ガマグチ。
さすが「おばあちゃんの原宿」、品ぞろえ抜群。原宿のクレープよろしく塩饅頭に列をなすおばーちゃんズもこれなら楽しかろうなぁ。
で、この通りの名前にもなってるとげぬき地蔵。本来の名前は高岩寺といいます。
商店街の中にあるので、こちらにも立ち寄ってご朱印をいただきました。
とげぬき地蔵をあとにしまして山手線で上野へ。
今度は上野公園の中。
動物園に隣接というか、施設の一部は動物園に取り込まれちゃってるんですが、ぼたんで有名な上野東照宮に立ち寄りました。
今の時期はぼたんの時期でもあるので、この時期は御朱印に牡丹の印を押してくれます。
上野から今度は浅草線に乗り換えて浅草へ。
昔営業終わりによくここで飲んでたんだけど、さびしくなったなぁ…。
浅草からバスで移動しまして、今戸神社へ。
招き猫発祥ってのは実は諸説あって、ここだけが発祥と言っているわけではないんですが、間違いなくひとつの候補ではあるわけですな。
そしてなんといっても
ご朱印が可愛いです。
女性に人気の高い新撰組の沖田が人生を終えた場所であることもあるし、縁結び的な御利益があるようで、女性が非常に多かったです。
ここは浅草七福神のひとつでもあるので
福禄寿の御朱印もいただけます。
ここからちょっと歩くと、七福神の毘沙門にあたる本龍院(待乳山聖天)があり、そちらも参拝させていただこうと徒歩数分。
ここはちょっと面白く、ご本尊が「歓喜天(聖天)」、歓喜天て象の頭を持った神様で、ガネーシャとか言うと思い当たる人も多いんじゃないかっていう、インド料理店なんぞによく飾ってあるあの神様をルーツに持ってる面白い神様。
Wiki参照でちょっぴり長文だけど説明させてもらうと、ヒンズー教最高神の一柱シヴァ神を父に持つシヴァの軍勢の総帥を務めたとされている神様なんだけど、もともとは障碍を司る神だったものが、やがて障碍を除いて財福をもたらす神として広く信仰されたんだそうで。
ヒンドゥー教から仏教に取り入れられるに伴って、仏教に帰依して護法善神となったと解釈されていて、ヒマラヤ山脈のカイラス山(鶏羅山)で9千8百の諸眷属を率いて三千世界と仏法僧の三宝を守護するとされており、悪神が十一面観世音菩薩によって善神に改宗し、仏教を守護し財運と福運をもたらす天部の神とされたことによって、日本各地の寺院で祀られているそうな。
つまりこの神様、改宗してるんだよ。
こういう神様もいるんだねえ、面白い。
というか、この神様へのお供え物ってなぜか大根で、このお寺に入ると、大量の大根が積み上げてお供えされてます、ちょっと面白い光景。
そしてこの本龍院からしばらく歩くと浅草寺の裏側に出るので、こちらから浅草寺へ。
浅草寺でも二つ(多分、もっと貰おうと思えば貰えそうな気がする)頂きましたが
浅草寺本堂のすぐ隣に「寺」ではなく「神社」もありまして
裏手にあるお稲荷様も含めて3つの御朱印をいただけます。
稲荷のキツネさんが可愛いですね。
で、ここで、御朱印帖も一杯になってしまいました。
御朱印帖って大概
こういうジャバラ状になっているので、裏返すともう一巡使えるものなんですが
「裏書き」というのは赤伝票や返品伝票なんかでよくやるマイナスのイメージがあって、なんせ御朱印というのは以前にも書いたように別にスタンプラリーのようなものではなく大変ありがたいものですから、裏書きをする、という行為がどうも個人的に納得できず、ここで新調することにしたわけです。
浅草寺で新調した御朱印帖。
実は神田明神でラブライブ御朱印帖とか売ってて結構惹かれたんですが、さすがにいかにファンとはいえそれはちょっとどうかなと…(笑)。
本当は浅草七福神全部回りたかったんですが、時間的に全部回ると4時間くらいかかるそうなので、ここでタイムアウト。
都内はあらためて行かないといかんですね、明治神宮とかも行ってないし。
御朱印行脚 ゴールデンウィーク編①へ続く→こちら
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