あっしは食べることが大好きです、旅したりする目的が「喰うこと」だったりすることはよくあります。
必然的にこのブログも喰うことネタが多くなるでしょうし、喰い物写真集めた壁紙サイトさえやっています(※PCで見ないと出ませんが、このサイト下部のリンク参照)
こんなあっしですが、貝類とエビが喰えません。野菜類に喰えないものはありませんが、正しくは野菜じゃないけどしいたけはあんまり好きじゃないです(喰えますが)。
あと喰い物じゃないですが牛乳は飲めません。
あ、もちろん虫とかそういうちょっとげてもの系もだめです。ハチの子やイナゴはごめんなさい。
案外偏食なのね、と思われるかもですが。
数年前まではこんなもんじゃなかったです。
なんせ魚まともに喰えませんでしたから、刺身は喰いましたけど焼き魚とかまず食べることはなかったです、あと、レバーとか喰えなかったっすよ。
今、これだけ偏食が改善?したのは、全部旅のおかげです。
よく、レバー喰えない人に、好きな人が言いますよね。
「お前は本当に旨いレバー喰ったことがないんだ」
本当に旨いモノかどうかなんて試したいとも思わなかったんですが、レバーに関しては多分居酒屋だったと思います。
おごってくれたんですねえ、隣のおじさんが。
めちゃくちゃうまくて。お酒が旨かったので、そのノリの上ってのもあるんですが、以来、大好物になりました
焼き魚に関しても、新潟に旅してたときです。
新潟駅近辺に、今はないかもしれないんですが「一龍屋台村」(名前ちょっと違うかも)っていう屋台村の様式をとった居酒屋みたいなものがありまして。
北陸から北に向かう行程で旅してると、新潟駅近くに宿をとることがよくありました、その過程で何度か行ったんですが、一人で行くと囲炉裏の横のカウンターに案内されたんですよね。
その囲炉裏で焼いてたサンマが妙に旨そうに見えて、つい喰えもしないのに頼んだのがはじまり。
こいつがまたうまくて、以来平気で焼き魚を喰うようになりました。
こんな感じの食のカルチャーショックって、案外ないですか?
ここ数年でも、私には二回ありました。
ひとつめは広島です。
ええ、お好み焼き。
いやーなんせ昔は大阪で飲むのが好きで。
金曜日会社の帰りに新幹線に乗って大阪で飲んで、土曜日朝から飲んで、夕方新幹線で家に帰るとか、何度やったかね(笑)
当然、私にとってお好み焼きってのは大阪のもので、お好み焼き定食とかなんで関東にゃないのかねとか思ってたこともあったです(現実的には東京にもあるらしいです、行ったことないですが)
広島って、旅の過程で何度か行ってるんですが、宿泊したことなかったんですよね。
嫁と結婚して、嫁と広島旅行に行ったですよ、結婚してからは鉄道乗りまくるだけってわけにはいかないので、それなり観光名所とか行くわけです。
京都に20回や30回は行ってるのに、鉄道乗るばっかで有名な名所にもろくに行ったことがないし湯豆腐さえ喰ったことがなかった奴です、そのへん察してください。
で、広島ならお好み焼き喰ってみなきゃなー、と、広島風お好み焼きってものを食べてみようかと。
関東でも「広島風」とか「モダン焼き」的な名前で広島のお好み焼き出す店ありますから、喰ったことないわけじゃないんですが、本場だしなーと。
衝撃だったですよ。
世の中にはまだこんなに旨いものが残っていたのかと。
広島の人の中には「広島風お好み焼き」という呼び方をすると「広島風お好み焼きじゃなくてお好み焼きがあれなんだ、大阪のが大阪風お好み焼きなんだよ」と反論する人がいます。
言わんとすることはわからんでもないです。
大阪のは美味しいです、ですが、広島の奴は大阪のお好み焼きとは全然別のものです。
関東のお好み焼きはだいたい大阪風お好み焼きの派生で作ってるので、もしかしたらそういうのをモダン焼きとか呼ぶのかもしれない(そもそも関係ないのかも、調べてみるかな)。
俺の頭の中にあったお好み焼き観が全部ひっくり返りました。
今度広島行ったら3食お好み焼きでいいです俺。
しかし、広島のお好み焼き屋って、なんだか店の名前がだいたい「~ちゃん」だよね、なんでなんだろう。
もうひとつは山梨です。
ほうとう、ってやつ。
喰えって言われりゃ喰うんですが、正直ニッチャラクッチャラした甘い喰い物的鍋って印象が強くて、あんまり好きじゃなかったです。むしろ嫌いでした。
嫁と山梨を車で走ってたとき、二人して腹が減りまして…なかなか店もみつからず、たまたま入った河口湖畔の湖波っていうお店、ウリがほうとうだったので、まぁいいか…ってつもりで頼んだんですよ。
これがまた美味しくて。
いままで喰ってきたほうとう、
いったい何喰ってたんだろ俺…。
「お前は本当にうまいレバー喰ったことがないんだ」の、あのパターンです。
本当に旨いほうとう、喰ったことがなかったんですな俺。
以来、山梨県内ではほうとう喰ったりするようになりました、いまや大好物です。
山梨県内うろつけば、あまりにも当たり前ですが、きちんとした「ほうとう」喰わせる店はたくさんあります。いままで避けてただけ。
いままで詐欺グループに騙されてたような感覚です。
ほうとうって、こんな旨いもんだったのね、冬場なんか最高よ。
また、旅の過程でこういう食のカルチャーショックに出会うこともあるのかなぁと思うと、いやいや、人生まだまだ知らねばならないことがあるなぁというか、知らないで死んだら損だみたいな妙な義務感が。
こういうことがあるから、旅ってのはなかなかやめらんないですな。
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